2009年の経済成長率が8%以上維持して、中国経済は、世界同時不況に影響されず成長を果たした。また、自動車販売台数で、アメリカを抜いて世界一になった。外貨準備高は、218兆円以上あると言われ、これも世界一になった。また、輸出総額でもドイツを抜いて、世界一になった中国。
今の中国経済の勢いは、世界のどの国も追従できない活気がある。
先日出た『グーグルの中国撤退問題』でも、中国市場をから撤退することは、愚かな決定だ。とアリババの最高責任者であるジャック マー氏がコメントしたことニュースで流れた。そのほか、アメリカのメディアでも『中国と敵対すると、将来がない。』をいうタイトルでニュースが行なわれていた。
中国は、もはや、世界の経済の中心としての影響を与え始めた。その中でも中国の信用を高めている一番の要素に外貨準備高がある。
外貨としての国内貯蓄が高いことは、人民元の価値以上に、信用を得ていることは高い。
これは、世の中の原理でもいえるのだが、『貯金をたくさん持っている人は、信用される。』という理論と同じである。
資本がある=信用 に繋がるのである。
信用が欲しければ、資本をもつことである。人間的にいい人であっても、実際に、一文無しでは、誰もその人にお金を預けて仕事させてくれない。
最近、起業をしてみたいといという相談をよく受けるが、その中で、よく聞かれる内容で、『小谷さん、中国で起業しようとおもったら、最低幾らあれば、起業できますか?』最低コスト、予算がないので、・・・という話を何度も言って、相談に来る人がいますが、私は、『多少お金もなかったら、ビジネスできないですよ。』と答える。
確かに、起業するのはお金の問題だけではないとおもうのだが、信用という点を考えれば、多少のお金の余裕、もしくは、もし、お金がなくてもお金があるとい顔をしていなければ、誰も仕事をだしてくれないということに気付いていない人が多い。
信用とは、金銭的余裕感が、感じられる人は、信用を獲得できるのである。
これは、面白い話で言えば、実際に、もっているかという貯金通帳を見せることもないので、相手に余裕があるな!と感じてもらえれば、それでOKである。
何れにしろ、起業が出来る人の条件、仕事が舞い込んでくるかの条件は、『金銭的余裕感を他人に与えることが出来るか?』ということになる。
中国は、実は、本来は、金持ちの国もではなったが、ここ10数年で一気に、金持ちになった。その理由は、金がないときは、常に見せ金をつかっていたのである。見せ金をつかって、金持ちであるとイメージを顧客に与えて、仕事をとるということをおこなっていた。
見せ金も必要なくなった今は、本当に中国が強くなってきたのである。
見せ金を使っているときは、仮の信用。本当に金を持ってからは、不動の信用感を相手に与えることができるのである。
だから、どんなことがあってもお金を持つことが大切であるのは、どの世界でも共通して言えることではないだろうか?
今、政治と金という問題が、日本でも話題になっているが、政治家で信用を獲ようと思えば、金がなければ話にならない。商用活動を行なっていない政治家が金儲けするにはどうしたらいいのか?それは、利権を利用した献金や、賄賂といった方法しかないのは事実である。
商用活動として利益を得ることは善であり、政治活動として利益をえる活動は、問題視される。
まあ、仕方ないことかもしれないが、やはり、政治かも、商売をやりながら政治資金を稼がなければ、いけない時代になったのだなぁと、おもった。
中国の大物政治家の一族、親戚は、大きな商売をしている方が多いが、政治家は、政治に専念して、親戚、家族が、商売をして、支援するという構図がある。
日本でも、首相が、母親からの支援があったということで、問題視されていたことがあったが、政治家だけの給料で金持ちになることはないので、信用と金という関係で言えば、普通に給料取りの政治家では、大きな信用を得ることがむずかしいことになる。外部からの支援がなければ、無理なことは、百も承知だが、この部分を非常に厳しくチェックしているのを考獲てみれば、 これから先、日本の政治家の中からは、余裕があり、信用できる政治家が生まれるのが難しいことがいえるのではないだろうか?
国のリーダーも貧しいことが素晴らしいということがいう社会になれば、日本の経済は、豊かになるのは難しいと思うのである。
すなわち、金があることが、信用に繋がる。と言う理論から考えれば、金持ちに必死になろうと考えている中国の政策は、これから先、世界的に大きな信用を得るようになるのではないだろうか。
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