このメールは、本日知人の建築会社の社長から送られてきたものです。あまりに、興味深い内容ですので、このブログで紹介させていただきます。
この文章を書かれた方の紹介は、最後にします。
先日の、「寒い上海の家」と、本日の「中国との、取り組み方」について、とても参考になります。
上海の住宅は、開発が進むにつれ、高層ビルが当たり前になっています。
日本でも、同じような事が、1960年代の終わりごろから、公団住宅をはじめとする公営住宅や、社宅等が、低層木造土壁造りの住宅から、中・高層の鉄筋コンクリート住宅に変化してゆきました。 中国の現状も、レンガも土を天日で干したり、焼いたりして作っています。 これは、日本の家と、室内環境は余り変らなかったのではと、創造致しています。
木と土と紙は湿度の調整をしてくれます。臭いも調整してくれます。温度も輻射熱も、反射熱も、熱伝導も少ないのです。 むしろ、断熱・保温をしてくれます。
高層のコンクリート建築物とは、決定的に全く違った、真反対の状況が生まれます。 しかも、ガラスを多用する形では、より、状況を悪化させます。 有利な事は、土地の有効利用と、より不燃化に成るとされていますが、コンクリートの物理的性質から、全く火災対しても、初期一時的なことで、コンクリートの結晶水の不足と、鉄筋・鉄骨の熱膨張の開始の段階になると、自己崩壊を開始致します。 そして、コンクリートの性質は、湿気を蓄えて放湿しないところが、色々なイタズラをすることになります。
結露による色々な弊害が出てきます。 カビを発生させ人体にも、物質にも悪影響を与え、終には鉄筋を腐食させ、自己崩壊へのシナリオに繋がります。
放湿性が無いため、エアコンに対しては表面の乾燥に終わるので、簡単に湿度が下がりますので、人間のバリヤー機能を簡単に壊しますので、毛髪・皮膚・目に簡単に影響を与え、皮膚病・乾燥肌・カサカサの痛んだ頭髪・眼炎に成り易く、バリヤー機能を超えて細菌が入れば、炎症化膿ということに成ります。 そして、呼吸器の粘膜を乾かせば、それこそアレルギー喘息になりやすくなります。 人体の防衛機能に大きな影響を与える事になります。
反対に、生活の中で発生する、様々な湿気(呼吸で排出する水分も、恐ろしい数字です)が引き起こす症状も、既に色々経験されていると思います。
エアコンを使えば、換気をしなくなりますので、空気質は時間の経過と共に濃縮され、悪化してゆきますので、「シックハウス」に成るわけです。 「シックハウス問題」に取り組んでの、初期の段階で学習効果として、
①サッシによる気密性の向上
②エアコン使用、換気不測で空気質の悪化
③新建材による、かつて遭遇することの少なかった、化学物質を大量に吸気する事になり、結果として、アレルギー症状の発症に繋がる。 「シックハウス」の多くは「エアコンアレルギー」で有る。 発症患者の、80%は、何らかの「エアコンアレルギー」と、されています。
小谷さんのお住まいは、気密性が不足していると言う事は、「健康住宅」になります。
寒さは、高層ビルの場合は、冬は高いビルほど温度は、より低温に晒されますので、コンクリートと鉄は熱伝導により低温が伝播され、輻射熱により冷気を、より大きく感じます。
そして、大きな開口部に取り付けられたガラスと、より熱伝導率の高い、アルミのサッシは冷気を倍加させます。 熱源に向いている体が感じる温度と、壁やガラスの輻射熱を感じる体の温度は、当然違います。 2で割った温度が、小谷さんの体が感じている温度になります。 ですから
寒いと感じる事が、正しい生身の体と言う事に成ります。 自律神経は、当然狂ってきます。
この様な、上海をはじめとする、中国の住宅事情の変化によって、中国の方々の体調は著しく悪化してゆきます。 病気は大きな経済損失を招きます。 日本は「予防医学」を捨て「対症療法」に偏った考え方ですから、医療天国になっています。行過ぎると社会保障の、崩壊になります。 現在の中国は、一部の富裕層は大丈夫ですが、「漢方療法」では、間に合わなく、4000年の歴史がで経験しなかった変化がおきて居ると思います。
この、状況を止めるのが、「木装化」しか無いと考えています。数々の著書をもたれています、環境問題評論家 船瀬 俊介」氏も提唱しています。
★この文章を書かれた山口県の建築会社社長の紹介です。
日本で、シックハウス症候群に対する取り組みを先人を切って行われた方です。
住宅の安全性、また、人の住む家ということの環境の大切さを一生懸命考えている社長です。
私も何度か一緒に食事をして話を聞きましたが、環境に対する熱意は、すごいものがあります。
マイプラン有限会社 社長 水川 伸行 様
ホームページアドレス
http://www.myplan-y.jp