本日は、アメリカと日本からトレーラーハウスの販売会社の社長が弊社に来てくれました。昨日は、上海の建材市場などを見学し、今後の展開について、いろいろ話をしました。
トレーラーハウスというものの可能性について、いろいろ話をしてるうちに、『移動できる建物のメリット』という話題になりました。
トレーラーハウスとは、アメリカで発展した文化です。トラックでトレーラーハウスを牽引して、大陸を横断しながら生活をするというアメリカ的文化です。
日本の将来像で、トレーラーハウスが非常に注目される理由は、人口減少による土地価格の下落という問題から、トレーラーハウスが、脚光を浴びるのではないかという話になりました。
2050年くらいまでに、日本の人口が、3000万人以上減少するといわれています。そのインパクトは、日本の岡山県より西側、九州などを含めた地域の人口がまったくいなくなるというレベルでのインパクトだという話は、以前のブログでもかきましたが、・・そうなると、日本の国土で土地あまりの減少が出てきます。
今、国土交通省の路線化価格というもので、日本の土地の値段の査定を決めていますが、あまりに人口減少が進むと、一地域にたとえば、10箇所の空き物権があり、ほしい人が、1人しかいない状況があると、売りたい人が多く、買いたい人がいなくなると、価格の維持など、できなくなります。
日本の土地が、これから、どんどん安くなる理由に、固定資産税や、相続税という土地にかかる税金があります。要は、土地を持っていると現金での納税を迫られるということになります。
土地の値段が下落して、担保価値をなくしていくと、土地を持っていても、固定費がかかることを考えれば、土地は、負債にしかならないことになります。
無理なはなしかも、しれませんが、土地に関する税、固定資産税や、相続税などの税制を廃止すれば、土地の維持に関して、現金での納税がなくなるので、持っている人にとって、苦にならないのですが、人口減少が、今後、続く現状は、もう完全にあきらかですから、土地を持っている価値、費用対効果を考えると、損するイメージ以外、もてなくなることがいえます。
なぜ、企業が、土地を買って、建物を建るのか?という理由に、『担保価値』を見ているからです。本社が、自社物件であることや、資産があることは、銀行からの信用になり、担保価値があれば、借り入れができるという現状があります。
しかし、土地が売れない。担保として土地をもっていても、金融機関から見れば、万一、貸し出した資金が回収不可能になって、担保としての土地を取り上げたところで、土地も売れないという現状になれば、国が話している路線化価格という一定の価値を見出せないようになります。
土地の実際の価値ということを考えれば、このまま、この勢いで人口減少が進めば、これ以上、価値を維持できなくなり、投売りが始まります。
投売りさえ出来ない土地が、増えてくると、土地の所有者は、固定資産税を支払うことだけに、執着して、固定資産税分くらいは、収益を上げたい、損はしたくないという心理が働き、維持費の捻出を考え出し、その結果、土地を格安で貸したい土地所有者が増えてきます。
しかし、土地の貸し出しと言っても、建物を固定して建てられると、居住権などの法的問題があり、簡単に移動させられない制度があり、駐車場的な貸し方以外、土地の所有者としては、行いたくないという気持ちがあります。
都内などを見ても、空き地のいたるところが、コイン駐車場になっている理由は、固定資産税の支払いなどの、最低限のキャッシュフローが出来いればという思いから、非常に普及しました。
しかし、それも、あまりに増えすぎた結果、駐車場もいい立地以外、利益を上げるのが難しいという現状になってきています。
次に、固定的に収入を考えれば、トレーラーハウスの設置場所としての土地の利用方法です。トレーラーハウスは、移動可能な住宅です。
30平米程度の小型住宅を移動させることができるというインパクトは、新しい人のすみ方を提案することになります。
人口減少で、土地を貸したいと思う人が増える現状と、土地を借りて、トレーラハウスに住む人。住居が移動できることを考えれば、万一、居住者と、土地の所有者の間で問題が発生しても、トレーラーハウスを移動させることで、問題解決ができるというメリットがあります。
固定した住居を、借りた土地に建てるということは、お互いにとって、いろいろ苦労があります。借地期間が過ぎた後、建物を取り壊して平地にしなければならないなど、
建物が移動できない、その土地の固定するという形では、土地を貸し出したい人というのは、増やすのは難しいのですが、建物になる部分が、移動可能で、駐車場感覚で、住宅が設置できるのであれば、土地を貸し出したい土地オーナーが増える事は、違いありません。
また、住居をもって移動できるということがあれば、気楽に生きて行きたい人や、また、一定期間、その地で過ごしたい人などにとって、非常にメリットがある生き方であり、日本の法規制が、改革されれば、新たな膨大な市場になるのは、違いありません。
昨日は、日本のトレーラーハウス業界で第一位の市場を持っている会社の社長兼社団法人の理事長と、いろいろ話をして、出てきた話題について書いてみました。
私の結婚式にもご出席いただきましたので、この場をかりて、お礼申し上げます。
ありがとうございました。
■社団法人 日本トレーラーハウス協会■トレーラーハウスデベロプメント株式会社