今日は、午前中に、中国進出案件の相談を行いました。午後からは、デスクワークをひたすら行っています。
建材の輸出案件の事務的処理、また、新規OEM商品の製造に関する打ち合わせ、工場に対する見積り依頼など、一般的な貿易業務を行っています。
その間に、中国進出を考えている方から、メールを頂き、ビジネスモデルについて、いろいろ質問されたので、それに答えていました。
その中でよくある質問で、
中国の企業に商品を売りたいのですが、日本にしか法人がなく、どのようにして商売すれば良いですか? よく聞かれます。
中国で儲けるビジネスをする場合には、中国国内に法人があることが条件です。中国で獲た利益を最終的に、日本に持って変える場合には、外資企業として投資した企業でなければ、利益の配当として、企業所得税を支払ったの後に、海外送金できません。
すなわち、中国起業の企業所得税は、25%ですから、最終的に出た利益に対して、企業所得税を25%支払った後に、残った利益に関しては、海外送金ができるということです。
中国で商社的ビジネスを行いたい企業は、よくありますが、やはり、中国国内で、商売して儲けることを考えるなら、中国で法人を持つことをお勧めします。
最近、よくやる登記方法で、中国人パートナーがいる場合に限り、良い方法がは、内資系で、法人代表が外国人(日本人)という法人設立の方法があります。
上海で、外資企業を登記する場合の資本金の壁が高い。と感じている人が多いのが事実です。
しかし、内資系の外国人法人代表の企業登記の場合は、資本金が10万元(140万円)程度から登記可能になります。
投資者が中国人の出資という形になりますが、営業許可書をお客様に見せるときに、営業許可書上の法人代表は、日本人の名前にできます。
さて、なぜ、そんなことができるのかは、理由は、中国人が出資した会社に、外国人職員を雇われた法人代表として起用しているという形になります。
この登記方法で、外国人の法人代表になる方は、健康診断を受ける必要があり、労働局の許可がまず要ります。
時間と手間は、多少かかりますが、中国人パートナーと力を合わせて、ビジネスをしていく上で、法人代表が、日本人の方がメリットが出せる場合には、このような登記方法は、良いのではないかと思っています。
最近は、日本の企業の進出が相次ぎ、納品先の企業も、中国進出を行っているので、それに、追従して、中国に進出しなければならないという企業が多くいます。
しかし、上海への投資と言う点で、どうなるか分からない事業に、1000万円以上のお金を投下できないと考えている中小企業も多くあるのは事実です。
やり方は、いろいろあると思いますが、ビジネス展開として、一つの手段として考えてみてはいかがでしょうか?
私は、日本の大学時代の留学生の友人(上海人)と一緒に事業を行っています。たまたま、大学時代に、出会ったので、もう、18年以上、彼と、ビジネスを行っています。
中国人とパートナーシップで、ビジネスをする場合、私が感じるのは、『あまり、商売的には、ケチな考えを持たないこと』だと思います。
所詮、上海で事業を行っている我々は、外国人です。だから、外国人に対する期待というのは、仕事とお金を持ってきてくれること。
私が社長として、事業を行ってこれるのは、たくさんの仕事を探してきて、従業員に与えるからです。それと、それ対する収益を分け与えているからです。
彼らは、経営者に期待していることは、仕事を見つけてきて、そのボスが如何にお金を稼いでくるか。その能力だけを見られています。
この国で、今商売をしていて、外国人だから、なにかメリットがあるか?と言えば、今は、ほとんどありません。
ただ、自国と繋がって、商売する際に、地元の人が行うより、多少信用があるかな。。っていうレベルだと思います。
中国で、事業を成功したい人は、中国人のスタッフが、営業してくれて、仕事を取ってきてくれるのではないかと、期待している経営者は、ほとんど失敗します。
事業を、成功に導いた能力ある社員は、ほとんが、経営者を見捨て、自分で起業するのが、中国人の考えです。
出来る人間は、すぐにやめる。と言われますが、それは、究極に損得勘定を行っている原因だと思います。
誰と付き合ったら、得になるか、それが、ポイントになります。
私は、そのような場面をたくさん見ているので、中国でのビジネスで、他人に何かをお願いすることを極力しないようにしています。
理由は、お願いすれば、その対価を求められるからです。
日本人は、友達だったら、ただで、やってくれるだろう。的な、考え方を持っている人が多くいますが、中国では、その考えだと、誰もついてきません。
分かりやすいといえば、分かりやすいですが・・・だから、外国人がこの国で起業したいと思うならば、地元の人にとって、メリットが出せる。すなわち、金を分け与えることが出来るという。応援ができなければ、この国での商売は、難しいといえます。所詮、我々は、外国人。そんな認識をもって、常に事業を展開していれば、いろいろ見えてくる分が多いと思います。
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■ 中国進出説明会 IN 東京四谷
■ 日時 9月2日 午後7時~午後9時45分 開催
■ 場所 東京都新宿区四谷1-8-6
ホリナカビル 302号室(第一会議室)
※ 中国進出を計画されている個人、法人の方を対象に説明会を開催いたします。
特に、今回は飲食店の進出について詳しく説明いたします。後半は、中国における会社登記の方法、商法、税法について基本的概略について説明いたします。
講師 原田 諦 飲食ビジネスコンサルタント
小谷 まなぶ 中国貿易・中国進出コンサルタント
参加費用は、無料 定員 40名
参加申し込みフォーム
http://my.formman.com/form/pc/Qop81rWVtDTMoxPm/
詳細の案内のHOMEPAGEは、 http://www.sh8.net/